志村會(夜の回)@中野サンプラザホールこういうイベントをブログで書くのはどうかとも思いましたが、記憶に留めて置きたかったので。
昨年の12月24日に急逝したフジファブリックの志村正彦。
驚く事に、あのニュースが流れた日から1ヶ月も経っていないんですね…
時間の経過と共に悲しみは癒えてきましたが、いまだに「クロニクル」を平静な状態では聴けないし、
もうライブに行っても志村に会えない、という現実を受け入れられない自分がいます。
そんな感じで、昨年からずっと思考停止したまま日々を過ごして来ましたが、
今回ファンが献花できる場を設けてくれるという事で、仕事が終わってから中野まで行って来ました。
花は自分で用意する暇がなかったので、妹がフジをイメージして用意してくれたもの。
赤と白のカーネーションで赤富士、青いカスミソウはTEENAGERのイメージで選んだそうです。
今回の「志村會」とは、彼が生前に開いていた飲み会の名前にちなんで付けられたそうですが、
シンプルでこれ以上ないネーミング…本当に志村らしいよ。
この日は仕事が終わってからだったので、中野に着いたのは18時過ぎ。
思い思いの花を手に並ぶファンの列(前に並んでいた男の子が桜の花を持っていて素敵だったな。)
寒風吹きすさぶ中、15分程並んでサンプラザの中へ。
受付でカードを受け取って、志村へのメッセージを悩みながら綴ってホールへの扉をくぐったら…
ステージにセットされた志村の全身写真と、粛々と進む献花の列に胸が締め付けられた。
富士山を模した花と、生前に使っていた7本のギターとケース、そしてこぼれんばかりの献花の山。
会場内に流れるBGMはもちろんフジファブリックの数々の名曲。
「ダンス2000」から始まり「虹」「銀河」「TEENAGER」「Anthem」「桜の季節」「セレナーデ」
どういうチョイスか分からないけど、歌詞を追いながら聴いている内に頭の芯がジーンとして来た。
そうか、悲しいと涙が出るんじゃなくて頭が痺れるんだ…とぼんやりと思ったり。
それと同時に、2年前に中野サンプラザで見た「TEENAGERツアー」の時の事を思い出した。
昔、中野に住んでいた事と、つけ麺とバーガーキングの事を嬉しそうに話してたんだよな…とか。
結局、座席の間を蛇行しながら、献花台まで1時間ほど並んだでしょうか。
最前の席に座っておられた志村のご家族(一目で分かった)に黙礼して、写真を前に改めて黙祷。
ギターケースにはコーラや愛煙していたタバコなど、様々な形の想いにまたジーンとしてしまう。
これはCDJでも感じたけど、思った以上に愛されていた事が嬉しく…何故か悲しくもあり。
出口でスタッフから白い封筒と「志村會」のチケットを渡され、再び冬の寒空の下へ。
本当はロビーに置いてあったギターの写真も撮りたかったのですが、人混みに心が折れました。
入場待ちの列もすごい事になっていたけど…みんな時間までに入れたんでしょうか?
花を供えて故人を偲ぶ。
献花って文章にするとたったこれだけの事なんですよね。
それでも、今回の「志村會」に参加した事で、確かに自分の中のモヤモヤが整理されました。
失った悲しみは減らないとしても、ようやく前を向く事が出来た。そんな感じ。
また、ダイちゃん達の未来を見据えたコメントにも励まされましたね。すごく安心した。
今はただ、フジファブリックの3人が志村の残した曲をいつものようにカッコ良くアレンジして、
誰にとっても良い形で世の中に出してくれる事を願っています…富士急も絶対に行くからね!
献花した人へのお礼。封筒を開けた瞬間息が止まりました。
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